おいてけ堀

昔々、あるところに魚がよく釣れるお堀がありました。
高い草に覆われ、昼間でも薄暗い場所でフナやウナギがよく釣れていました。
ある日、村のお百姓さんがこのお堀に釣りに出かけました。
お百姓さんは、朝早くから釣り糸をたれていたのですが一匹も釣れませんでした。
場所を変えて釣ってみましたがやはり一匹も釣れませんでした。
「あれ?おかしいないるもなら魚籠に一杯なんだけどなぁ」
お百姓さんは独りごとを言いながら釣り続けました。
「おばあさんのためにも、晩のおかずくらいは釣りたいもんだ・・・」

あたりがうっすらと暗くなり、そよそよと風が立ち始めました。
「ぐいっ、ぐいっ」と糸を引くものがあります。
「こいつは大きいや。取り逃がしてなるものか。」
(中略)
「なんだ、お皿か」
とお百姓さんは独り言をいいながらも、思い直して、
「そうそう。今日はおかずの魚は一匹も釣れなんだが、お皿はおかずを盛るにはいいもんだ。」
と言って、お皿を釣り糸の先にぶら下げたまま、夕暮れの家路を急ぎました。

家路を急いでいると、あたりがざわめき始め、高い草の暗がりの中からから小さく、
「おいてけ」
「おいてけ」
と声がして誰かついてくるようです。振り返ってみると誰もいません。お百姓さんは気味が悪くなり、一目さんに走り出しました。
走れば走るほど、
「おいてけ」
「おいてけ」
「おいてけ」
という声が、右側からみ左側からも、後ろからもいっぱいになり、高い草の暗闇の中から、何か目玉のようなものが、
「ギョロッ」
「ギョロッ」
と薄く光りながら、何十、何百と消えたり現れたりしてきました。
(中略)
それから毎晩、
「おいてけ」
「おいてけ」
という声が続きました。「おいてけ」という声と鳥の足あとは、お百姓さんのまわりだけでなく、鳥越の村中に拡がりため池まで続いていました。

ある日、村の長者さまが訪ねて来て、このあたりの昔話をしてくれました。
「むかしは、隅田川にたくさんの河童(かっぱ)という生き物がおった。日が高いときには川岸の背の高い草むらになりをひそめており、夜になるとよく動くやつで、人間の前にはなかなか姿を見せなかったものだ」
(中略)
しばらくして長者さまは、
「そうそう。頭にお皿をのせていてな、お皿の水がなくなると、何も出来なくなるやつだ」
その話を聞いたお百姓さんは、棚から、ため池で釣ってきたお皿を出してきて、
「長者さま!これはかっぱのものですか。」と問いました。
「これは、かっぱのお皿じゃ、毎晩『おいてけ!』『おいてけ!』という奇妙な声は、かっぱのたたりかもしれない。」
と教えてくれました。
お百姓さんはますます気味悪くなり、おばあさんを連れてさっそくお皿をため池返してきました。
それからというもの、「おいてけ」「おいてけ」という声がしなくなりました。

村の人々はそのお堀を”おいてけ堀”と呼ぶようになりました。






昨日の作業が23時に解散でした。どんどん社員さんが帰っていく間自分はレジの設定の続きを。
社長夫人がレジ打ちの際に担当者記入をしたいとのことで一回設定したが社長に却下され前の設定に直すため。
前の設定に直すため説明書を読みながらその設定マニュアルの通りにやるのだけどエラー。エラー。エラー。
みかねた社長夫人が自分でやってみると。そのときは自分はうまくいかなくていらだってました。
そこに「そんなにむずかしいもんじゃないでしょ?理解が間違ってない?」とのこと。
イラっと来たので説明してると結局月曜にカスタマセンターにとのこと。まぁ、それはそれでOKやね。


んで、帰ろうとすると自分以外は社長と社長夫人と自分だけ。社員さんはみんな帰ってました。あと、途中で来ためぐみも。
ひとりおいてけぼりにされたのです。
乗ろうと思っていた電車も終電の時間も過ぎ、歩いて帰れる距離でもなく、当然バスはない。
気を使わせては悪いからタクシーで帰ろうと「あっ、帰りますー」とそそくさ帰ろうとすると
ばれた模様。
結局社長の助手席に乗っけてもらって自転車のおいてある駅まで乗っけてもらいました。


めぐみさん。昨日はおつかれさまでしたw